☆こちらは絶対可憐チルドレンの私設ファンサイトという名の妄想垂れ流し二次創作サイトです。 ★原作者・出版社・テレビ局・アニメ制作会社等とは一切無関係です。女性向け、腐った妄想垂れ流し注意。☆少佐と愉快な仲間達(幹部3人)を愛でるサイト。葉の可愛さにやられた。兵葉推進してますよ!妄想CP:真木×兵部、真木×葉、兵部×葉、葉×兵部、幹部と少佐を愛でたいです。葉受けが好きかもしれない。何あの可愛いツンデレ。
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パティは兵部の部屋をノックする直前に、その違和感に気付いたのだった。
『ん……ぁ、んぁっ』
『……はっ……』
毎回毎回兵部に直接報告するということはないのだが、二三回に一度はそういう日もある。組織のトップとして、そして能力者としてあれだけの人なのに、意外と子供好きで、彼女のような新入りにも気さくに接してくれる兵部を皆慕っていた。パティももちろんその一人で、兵部に報告という口実でも会える時を楽しみにしていた。
ドアの内側から聞こえてくる微かな息づかいと、くすぐったそうな笑い声。
甘く甲高い、睦み事を思わせる吐息に、ドアの前で硬直した。
(なに……これ……)
兵部の部屋をノックしようとした手が、グーに握られた形のままぴたりと止まっている。
パティはどうしようと辺りを見回したが、兵部の私室があるだけのこの一角の廊下には人影はなかった。少しだけ迷い、結局片耳をドアに押しつけた。かなり聞き取りづらいが、涼やかな特徴的な声には聞き覚えがあった。
『…、ぁ、んっう、もう、やめ、っ……』
『……慣らし……と……あとでつらい……葉だよ』
『ぃ…った…ン』
耳が痛くなるほど壁に押しつけても、会話は断片的にしか聞こえない。それでもはっきり聞きとれた名前に、パティははっと体を離した。
(葉先輩と……少佐…?)
その名前ははっきり聞こえたし、ここは兵部の部屋だ。
いつもよりもだいぶ掠れてほとんど聞き取れないくらいだったが、兵部と葉の声に間違いなかった。
(どうしよう)
と、パティは澄んだ青い眼を不安げに揺らした。
任務の報告なら今すぐしなくてはいけないということもないし、何食わぬ顔でここから立ち去るのが懸命だろう。だが、少女めいた純粋な好奇心(というには少し腐りかけているかもしれない)がパティの足をその場に止まらせた。
『ぁ…も、無理…!ひぁ』
『嘘つき…しっかり……てる癖に…』
『ぅぁっ、違…っ』
葉とは先輩後輩としてかなり仲も良いけれど、こんな甘くねだるように囁くセクシーな響きは聞いたことがなかった。自然と心拍数があがり、パティは思わず目を瞑った。
(えぇええまさかまさか本当に?!)
腐女子として男同士のあれやこれやらをかなり具体的なところまで妄想することはあるし、この船の男性陣(特にボスと彼の幹部周辺)はやたら仲が良すぎるきらいがあるが、こう目の当たりにすると戸惑ってしまうのは彼女がごく普通の年頃の少女だからに違いない。だから、
「そんなところで何してんのさ?」
背後からかけられた声にビクっと身体中で驚愕を示してしまったのは仕方のないことだった。
「く、黒巻さん…!」
よぉ、と軽く右手をあげたのはパティが姉と慕う黒髪の少女だった。
まだドキドキしている心臓を抑えつつ、シーっと唇に手を当てて囁くように叫んだ。
「シーっ、静かに!」
「なになに、どうしたの?ここ少佐の部屋だよね?」
用があるなら早く入れば、と風船ガムを弾けさせてドアノブに手を掛けた黒巻の手をあわてて引きはがした。
「仕事の報告にきたんですけど……その、中から変な声が…」
「ん~どれどれ?」」
「え、だめですよ!」
「いいじゃん、気付かれなければ。ちょっとだけ…」
結局、二人は並んで耳を壁に押し当てた。
『ほら、力抜けって』
『イッ、くすぐ…あ、…ン!!』
『動くなって。怪我するよ?』
ドアから離れて、少女2人は顔を見合わせた。
数秒落ちる沈黙のあと、黒巻が真剣な顔をして口を開いた。
「ほら、これってアレだよ。漫画でよくある、ドアを開けたら実はマッサージしてただけです、ってオチ」
「……ああ、なるほど!ベタなところだと耳かきって可能性も捨てがたいですよね」
なーんだ、とさわやかな笑みが2人の間に広がる。
そしてもう一度耳を壁に押しつけた。
『ぁ、ああっ、痛…っ、もっと、手加減しろよジジイ…!』
『なんだよ、根性ないなぁ』
『もうだめ…、腹、くるし…っ』
『まだイけるだろ?足おさえてやるから』
苦しげな息づかいの間に聞こえる断片的な会話。
「あとは、筋トレとかさ」
「腹筋するとき足おさえますしお腹痛いですよね」
「そそ」
なるほど、と頷くパティ。
「そりゃあ男同士でどうこう、って萌えるけどさ。実際はあるわけないじゃん。なぁ?」
「声だけで想像しちゃうからイヤラシイことしてるみたいだけど、実際は『な~んだ』って真相なんですよね、これがまた」
「そうそう。想像してるうちが花ってね。開けたらきっとガッカリだよ」
「じゃあ開けてみましょうか」
握った拳を押し当てコンコン、とノックしようとした矢先、一際甲高い喘ぎ声(みたいなもの)が空気をつんざいた。アハハ、と乾いた笑いで2人はにっこり見つめ合う。
『脱がしてやるから……いれて……』
『は、ぁ…ン、そんな、入らないっ…キツ…』
『……すごくきつい』
買ったばかりのスキニーなジーンズが入らない、というパターンもあり得ますね、そういえば少佐の服のセンスって壊滅的だよなぁ、あら黒巻さん少佐の私服みたことあるんですか、うんパティが来るちょっと前に葉の私服一式借りてチルドレンたちのとこ出かけてったことあったよ、へぇ葉先輩の服を少佐がきたんですか超萌えますね、うふふあはは、と和やかな会話が続いた。
「……じゃあ、今度こそ、開けるよ」
「……はい、いつでもどうぞ」
今度手を伸ばしたのは黒巻。パティは緊張した面持ちでぐっと拳を握り絞める。
しかし今度こそノックしようとした瞬間、また邪魔が入った。
「あら、パティにマッキー、そんなところでなにしてるの」
「やぁ、紅葉」
「紅葉先輩、シィー!!」
大きく胸が開いたトップにサングラスをひっかけて現れた女性に二人は慌てて説明をした。今まさに部屋を開けようとしていた理由と、それまでの経緯を。
「で、そんなことあるわけないよねー、って話ししてたところです」
「どれどれ?」
『く、…んっ、ひっ』
『….愛・・・・よ、ほら、声おさえないで』
『無理、いう、なっ!』
パティと黒巻の説明に、紅葉も壁に耳をおしあてた。
モデルのような身長の彼女がそういう仕草をするとなかなか様になっていることは二人ともこっそり認めた。
「………じゃあ開けますね」
今度こそドアに手を掛けたが、紅葉がノブに添えられたパティの手を取った。
彼女の能力で空間を固定した時のようにがっちりホールドされる。強く握られたわけでもないのに全く動かなくなった手に、パティはぱちぱちと目を瞬かせた。
「……それよりリビングでお茶でも飲まない?さっきケーキ買ってきたのよ」
「え、開けないの?」
パァンと風船ガムが弾けた音と同時に、紅葉は空気を揺らしてパティと黒巻を連れてテレポートを行った。
パンドラボックス
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さて、本当はどっちだろうw
まあ一つ確実に言えることは、この場合、仮に中で行われてたことがいかがわしいことじゃなくても、紅葉さんが開けるのを阻止しちゃったからパティの中では「黒」だし、仮に中で本当にアレコレあったとしたら、止めた紅葉姐さんGJということで、結局はどっちに転んでも本当にありが(ry
お気に召したらぽちっといただけたら嬉しいですv
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