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☆こちらは絶対可憐チルドレンの私設ファンサイトという名の妄想垂れ流し二次創作サイトです。 ★原作者・出版社・テレビ局・アニメ制作会社等とは一切無関係です。女性向け、腐った妄想垂れ流し注意。☆少佐と愉快な仲間達(幹部3人)を愛でるサイト。葉の可愛さにやられた。兵葉推進してますよ!妄想CP:真木×兵部、真木×葉、兵部×葉、葉×兵部、幹部と少佐を愛でたいです。葉受けが好きかもしれない。何あの可愛いツンデレ。
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葉祭り更新3日目!

ようやく完結です!お付き合いくださってありがとうございましたー!
これにて終幕。




Kids Nap―キズナ―15

拍手[6回]




 


本当は、触れられるのが怖くてしかたがなかった。
触れられたら知られてしまう。命よりも大切な、忠誠を誓った育ての親に対する浅ましい感情も、同性に抱かれてどんな反応を見せていたかも。

「ん、……」

時折押し殺したような吐息が零れるだけで、どちらも何もしゃべらない。
兵部は肩口に埋もれる葉の耳たぶを柔らかく噛み、葉も兵部の鎖骨に唇で吸い付いた。

2人とも完全に衣服は脱げきらず、薄い毛布の下で手探りで触れ合っているような状態だった。
それだけでも今の葉には限界まで羞恥を煽る行為であり、しかしそんなにパニックにならずにすむのは、部屋を仄かに照らすオレンジ色の柔らかい明かりのせいだろう。

兵部が思いきって葉のシャツの内側に手を滑らせると、葉も同じように兵部の寝間着のガウンの腰紐を解けさせた。腕を回し指を這わせ、かつてなく近くに触れ合っているのに、言葉が漏れることはなかった。

いきなり寝込みを襲った葉を咎めることもそれ以上問いただすこともしない兵部の口元を、

(何をかんがえているのだろう)

と見つめていると、兵部は何を誤解したのかくすりと笑みを零して顔を寄せ、優しく唇をついばんだ。

「んぅ、……」

そういう意味じゃない、と心の中で弁解するが、柔らかい熱を持つ濡れた唇の心地よさに負けてしまって抵抗ができない。恐る恐る舌でつつくと、唇が薄く開いてぬるりと濡れた舌に搦めとられた。

「は、ぅ……」

回した腕にも知らず力が入り、甘えるように体を引き寄せる。
ぴちゃぴちゃと鳴る音がとてつもなくイヤらしいものに聞こえて葉は自分で始めたことを後悔しはじめていた。

(少佐は拾ってくれたカミサマで、育ての親で、ダチみたいに大切な仲間で、俺のボスで、なのにどうしてこんなことしているんだろう)

「ぁ、……ぅ、……、ん」

(ガキみたいに八つ当たりして、こんなことしちまって、やっぱ怒ってるのかな。ああもう嫌われたかも)

が、すぐにその考えは追いやられた。
頭の芯がしびれるようなキスにだんだん、理性も不安も溶けていく。

「………は、ぁ」

このままずっと繋がっていたい、触れていたい、そんな風に願いながら、時折息継ぎに唇を離してはまた求めてしまう、その繰り返しだ。

(俺はこの人が好きだ)

そんなふうに思うことさえ決して許されない考えな気がして、葉はじわりと瞳に涙をためた。
兵部を好きだと意識するたびに、あの悪夢が蘇る。
なのにやはり目の前の腕を求めずにはいられなくて葉は胸の苦しさに喘いだ。

唇を離しても、兵部も相変わらず何も言葉にはしない。

指先と手の平で愛おしむように肌を撫でるだけだった。
抱き寄せた背中や腕や胸や腰を探るようにいったりきたりする指先が、時折一カ所でとまり、また下におりていく。そのたびに葉は小さく息を呑んだ。

葉はふいに、兵部が愛撫する指をとめる箇所は必ず、まだ消えきらない赤黒い痣だったり裂傷の跡が残るところだということに気付いた。毛布を被った暗闇の中、感触だけでわかるはずもないのだから、兵部がサイコメトリーで探り当てていることは間違いない。そしてそれは、痣や傷一つ一つの記憶をも透視みとっているのだろう。

「………!」

その躊躇のような間に葉がいたたまれなくなって体を強張らせていると、ある時、それまで順番に愛撫を施し下に滑っていた手が止まったことに気付いた。

「……ごめんね」

ほとんど注意していないと聞き取れないほどの小さな囁き声。
葉ははっと顔をあげて兵部を見る。柳眉を顰めて葉を見下ろす眼差しは、自身が痛めつけられたかのように苦しそうだった。

「まだ痛むかい?」

葉は、違う、と首をふった。
こんなのなんでもないのだ。任務の最中に弾雨にさらされることもあるし、ヘマすれば自分よりも超度の高いサイコキノに追われることもある。もっと日常的に大きな怪我はいくらでもしているのにこれぐらい痛いはずがない。だいいち、ほとんど傷は消えかけている。

「こんなの全――」

しかし兵部はナイショ話をするように葉の唇に人差し指を押し当て、葉の言葉を遮った。

「僕は痛いよ。大切な君に何かあったら」
「……ごめん」
「なんで謝るんだよ。こうして生きていて、記憶も戻って、こうして昔みたいに素直に甘えてくれている。もう充分だぜ?」
「別に、甘えてなんか……!」

何か論点をずらされたような気がして葉は慌てて否定したが、兵部は微笑んだだけだった。

「いいんだよ。いくつになっても君は僕の子供なんだから」
「……子供とこんなことすんの?」

まだ決定的なことは何もしていないのに、もう息があがっている。暑くて、息が苦しくて、甘い匂いがして、くらくらと眩暈がする。葉は初めて笑みらしきものを浮かべて兵部を見上げたが、兵部もまたいつになく優しげな表情を浮かべて、掠れた声でささやいた。

「僕がどれだけ君を想っているか、教えてあげる」

 

――――

 

「ぁっ……ん、ぁ……」

柔らかい唇が首筋から順に下がっていき、鎖骨を撫で、引き締まった筋肉を降りて行く。
葉は徐々に体ごと下のほうに移動する兵部の銀色の髪を乱暴に掴んで引きはがそうとするがうまく行かなかった。くすぐるように快楽を引き出されて、触れられた端から溶けていきそうになる。いつのまにか熱を持っていた下腹部を舌でつつかれて、とうとう感極まった声をあげた。

「ぁ、やだ、やめ……っ」
「やだ、じゃないだろ?わがままはよくないな」
「……んっ!」

かぷ、と兵部の唇が葉の熱を咥え込んだ。
暖かい咥内に悲鳴を上げる。濡れた湿度の空洞で出来たような咥内は、ざらりとする舌を這わせられると突然にせまくなり、舌と喉で押し潰すようにして葉の快楽を引き出した。

「ぁ、あ、だめだ、…って」

じわじわと這い来る熱に、葉はシーツをぎゅっと握って耐える。相変わらず毛布は肩までかぶったままで、毛布の下でもぞもぞ動く兵部の顔が見えないおかげでそれほど恥ずかしくはないが、耐えられるというものではない。弱いところを正確に責め立てる兵部の舌使いにすぐに限界が近くなる。

「ぁ、ん……ぅっ、だめ、はなし、」

頭を手で引きはがそうとするが、気持ち良くて力も入らない。そもそも能力で叶うはずもない葉に勝機はない。ぁ、と小さく叫ぶととうとう熱を熱い咥内に叩きつけてしまった。

「ぁ……ん、は、、はぁ……」
「気持ち良かった?」
「……ぅん……、ごめん、」

体が空っぽになるような脱力感。記憶を取り戻してからずっと抱えていたもやもやとした想いが、残滓と一緒に流れてしまったような、心地良い倦怠感に包まれる。
兵部は毛布から這い出て再び葉と抱き合うように体を横たえると、飲みきれなかった残滓が滴る唇を拭って、なぜか得意げに笑っていた。

「だからぁ、なんで謝るんだよ」
「だって、」

葉はそれ以上見ていられなくて兵部の頭を抱えるようにしてわっと抱きついた。

「……ジジイ…っ」
「こらこら、こういう時にそれはないだろ」
「少佐……っ」
「昔見たいに、名前呼んでもいいんだぜ?」
「……きょ、すけ、きょうすけ、京介……京介っ、!」

おさえられない愛しい想いが堰を切り、名前という形にかわって止め処なくあふれ出す。
油断すると声をあげて泣いてしまいそうだった。

 


兵部はそんな葉の背中をいつまでも撫でていた。
しゃくるような吐息がようやく治まったころ、兵部が葉の耳元に囁いた。

「さぁ、今日はもう寝よう、葉?」

その言葉に葉は顔をあげて兵部をみやった。

「……なんで?続きしないの?」

確かに、体を蝕んでいた鬱屈が熱と共に放出され、自分はかなりすっきりしてしまったけれど。

「だって、さすがにこれ以上は葉の負担になるだろ。この続きは葉が本当に元気になったらしよう?」

兵部は聞き分けのない子を宥めるように指で髪を梳いては囁く。
しかしその掠れた低い声音がまだしっかりと熱を含んでいることに、葉も気付いた。

「……いい。今がいい」
「でも、葉」
「……教えてくれるって言ってたじゃんか」

葉は頬を染めてはいたが、兵部の瞳をまっすぐに覗き込んで一息に言い切った。


二人を覆って隔てていた毛布も衣服も全て取り払い、兵部は薄明かりの下で葉の裸体を見下ろした。
葉は自分から続きをすると言った手前、唇を噛んでじっと目を瞑っていたが、まだ治りきってない首筋の疵をざらりとした舌で舐められ、膝の裏を支えるようにして脚を開かされた時にはさすがに、ひ、と小さく悲鳴をあげた。

「ほら、葉、顔隠さないで」

顔を覆ってしまった腕にちゅ、と吸い付く。

「んっ、く、ん、あんま見る、な、って……!」

兵部はにっこりと微笑むと緊張にぎゅっと握り込んだ指を一本一本開かせて、手の平に口付けた。
たったそれだけのことでもひくりと反応する。

「……ごめん。やっぱり、やめようか」

肩が微かに震えたのを、体に刻み込まれた恐怖からと受け取り兵部は顔を顰めた。

「やめなくて、いい、から、聞くな」

を真っ赤にして言い募る頬に唇を落とすと、兵部は唾液で指を濡らして窄まりに押し当てた。
飲み込まれた指はそれほど痛くはない。二本、三本と増やされても葉はそれ以上抵抗を見せなかった。
は、はっ、と小刻みに零れる吐息が抱き合う兵部の頬を温める。

「、もう、いから、入れてっん、ぁ、はっ、ぁ、アア」
「おいおい、無理するなよ?」
「いい、いいか、らっ……!」

嬌声はむしろ、兵部の気遣わしげな緩慢な動きに焦れたものだった。余計なことを考える余裕もないくらい激しくしてくれたらいいのに。そんなふうに思いながら睨むと、兵部は何を思ったのかくすりと笑った。
慣らした窄まりに熱を押し当てる。

「じゃあ痛かったらちゃんと言うんだよ?まだ中も傷ついているかもしれないんだから」


膝から脚を曲げさせて兵部はその上に覆い被さる。
もう衣服は着ていないというのに信じられないほど熱い。触れたところから広がるどちらのものかわからない熱が、二人の輪郭を溶かしていく。どろどろに溶けて、汗とともに混じり合って、一つになる。

しかし、キリキリと広げられる内部は、幾ら慣らしても熱く狭かった。
全部埋めて二三度慎重にゆっくり動いたところで、葉は見開いた目からぽろぽろと涙を零した。

「ぁ、ぁ、ああ、」

熱かった手が急速に冷えて行く。兵部はとっさに手をかざして葉を透視した。
葉はまたあの悪夢の中に、暗い闇の中に落ちかけていくところだった。

葉の瞳から、じょじょに自分が消えて行くような喪失を味わう。
でも、予想は――いや、懸念はしていたことだった。
兵部は葉の頬にふれると、落ち着いた声でゆっくりと囁いた。

「葉、僕を見て」
「ぁ……ぁ、…きょう、す」
「そう、僕の名前を呼んでごらん」
「京介…」
「うん、今君と繋がっているのは僕だよ」

囁くと、葉は視線を揺らした。腕を伸ばすと、葉はもがくようにして兵部の指先に自身の指を絡ませた。
しっかりと握った手の平があせばむ。は、は、と浅く溺れる呼吸が再び熱を含んだものにかわった。

「……京介、ありがと、もう平気」
「葉、愛してるよ」
「なんか変、それ。……でも、俺も、京介のこと、」

最初は気遣わしげにゆっくりと前後する動きだったのだが、徐々に早くなる。
ベッドが軋む音と、互いの名を呼ぶ声だけがいつまでもオレンジ色の薄明かりの中に響いていた。

 

――――――

 

 

空が白くそまる時間帯。明け方。生まれたての太陽が昇るほうから飛んできた海鳥が、この船で一番偉いくせに一番子供みたいな人間のバルコニーの手すりに降り立った。

海鳥が羽根を休めた手摺りからは、カーテンのかすかな隙間から薄明かりの下毛布にくるまる同じくらいの背丈の二つの影が見え、小さな囁く声がぽつりぽつりと届く。


「寝れないのか」
「うん……」
「まだしてほしいのかい?」
「ばか、違うって!」
「寝れないなら、子守歌でも歌ってあげようか」
「いいよジジイ音痴だし」
「うわ、さすがに傷ついたぞそれは」
「じゃあ昔話してよ」
「いいよ、何がいい?」
「ん-、俺がガキのころの話」
「そんなん聞いてどうするんだよ」
「そだけど。でも、聞いてるとなんか安心する」
「安心?」
「少佐が中に入ってきたとき、すごく気持ちよかった」
「コラ、そういう誤解を招くようなこというんじゃないよ」
「はいはい、すみませんでしたー。少佐がサイコメトリーで記憶の中に、って意味っすー」
「でもまあ、もうしちゃったし、誤解でもない、か?」
「ねえ、京介」
「なんだい、葉」
「もう一回、して?」
「しょうがないな」


幸せそうな囁き声はそこで途切れる。
耳をすますのにも飽きた海鳥は、一鳴きすると再び朝日の照らす海へと飛び立った。

 


(了)

 


――――

 


おわったああ\(^o^)/
これにて完結!あー長かった。すみません、時間かかって。強姦輪姦陵辱後のハッピーエンドが書きたかった結果がこれだよ\(^o^)/一番書きたかったのが今回のこれなので自分的にめちゃめちゃ気合いいれて書いたぜひゃっほおお!変態かつマニアックですみません

ここまでお付き合いくださった方がいらっしゃったら、本当に大感謝です!

お気に召したらぽちっといただけたら嬉しいですvv


 

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無題
ぁぁぁ~めっちゃ感動しましたー!!!
ヤバすぎますよ、やっぱハッピーエンドは良いですね!
最高でした!!
NONAME 2009/08/04(Tue)06:51:53 編集
うわああ!
わあああ!ありがとうございます!
そういっていただけるとめちゃめちゃ嬉しいです、私飽きっぽくてあんま話を完結させることないんで、頑張ってよかったー!ほんと嬉しいですvハッピーエンドは外せませんねvvvあ、あとこの兵葉だとちょっと葉が幼くなりすぎかなーって思うけど葉は少佐大好きすぎだから2人きりならこのくらいアリかな!と今さら言い訳wwwほんとにありがとございましたー!
ふーた 2009/08/04(Tue)12:18:44 編集
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