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☆こちらは絶対可憐チルドレンの私設ファンサイトという名の妄想垂れ流し二次創作サイトです。 ★原作者・出版社・テレビ局・アニメ制作会社等とは一切無関係です。女性向け、腐った妄想垂れ流し注意。☆少佐と愉快な仲間達(幹部3人)を愛でるサイト。葉の可愛さにやられた。兵葉推進してますよ!妄想CP:真木×兵部、真木×葉、兵部×葉、葉×兵部、幹部と少佐を愛でたいです。葉受けが好きかもしれない。何あの可愛いツンデレ。
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17巻記念更新祭り第一弾☆

サプリの幼いナオミちゃんが可愛すぎて谷崎GJと思いました^^
あれを子幹部と少佐で妄想したら悶え死んだ\(^o^)/
とゆーわけであのナオミちゃんと谷崎のパロで三幹部捏造過去話です。
17巻ネタでたくさん更新したいので短めにさくさく行きます!


『マイ・フェア・キッズ』

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一年前、高レベルエスパーの保護という名目の施設(実際は非人道的な実験やエスパーの人身売買も行っていたらしい)を壊滅させたついでに、幼いエスパーの子供らを3人拾ったのだった。
3人の子供は揃ってサイコキノで、レベルは4~5くらいの能力者だった。訓練すればレベル6に引き上げることも充分可能な潜在能力を持っていた。

「見て!私こんなに力が出るようになったのよ!」
「んーでもまだ無駄が多いかな?もっと正確に空間を把握出来るようになれば紅葉は念動力とあわせて最強のバリアーを作れるようになるよ。でもすごい上達の速度だ」
「えへへ、少佐のお蔭よ!」

くるりと空中でひるがえる紅葉に、兵部は(ある程度は手加減した)パンチを固定した空間で受け止められた。二回三回と続けてサイコキネシスで紅葉に攻撃を繰り出す兵部の背に、続いて炭素結晶化した黒髪の鞭が襲いかかる。兵部は子供の成長がよほど嬉しいのか、上機嫌で前後からの攻撃をまとめてはじき飛ばした。


「おっと、」

兵部はひらりと反転して髪が擦る瞬間にテレポートで真木の背後に飛んで肩を押さえた。

「……っっっ!!!」
「君は触手を伸ばす瞬間が無防備になる。もっと力を集中させて精度をあげてごらん、君の力はこんなものじゃないはずだろ?」

真木の背中にひたりと張り付いて腕を重ね、耳元で囁く。

「どりゃあああ!」
「おー。やれば出来るじゃん」
「……っハ、、ハッっ……」

目の前の大木が根元から貫き砕かれ、轟音を立てて地を打った。
兵部は顔を真っ赤にしてぜえぜえと荒く息をつく真木に、すごいすごいとくしゃりと黒髪に指を絡ませて撫でる。が、すぐにをの手は振り払われた。

「……はっ、これくらい……ッ!てか離してください、ガキじゃないんですから!」
「いいじゃん、君は褒めて伸びる子だからね、きっと」

わけのわからない断言の仕方でもう一度頭を撫でると、真木の炭素繊維は標的を見失ってあらぬ方に伸びた。

「まずい……っ!そっちは!」
「葉……!」

制御を失った真木の髪が伸びた空には葉が風を泳ぐようにして漂っていた。
兵部と真木の声が重なり、葉が振り返って声のする方角を見る。

「え、なに……真木さんの馬鹿ぁぁあああー!」

その叫び声はキイインと空気を震わせて、びりびりと空が裂ける。
振動は真木の繊維を相殺してはじき飛ばした。

「う、わ!!」

跳ね返った音波に浮力のコントロールを誤り、ぎゃーと間抜けな悲鳴をあげて叫んで、葉は地上に落下した。真木はあわてて翼を広げたが間に合わない。兵部がテレポートで葉の落下地点に先回りすると落ちる体を受け止めた。


どん、と尻餅をついて朝露に濡れる雑木林の落ち葉の上に尻餅をついた。

「だ、だいじょうぶか?葉。すまない」
「真木さんのアホ、まぬけ」
「うっ」

葉は胡座をかいて座って、跪いて手を伸ばす真木を見上げた。

「どうせ京介が近くにいて緊張してたとかなんでしょー、このへたくそ!」
「……耳が痛い。色んな意味で耳が痛い」

音波に鼓膜をやられた抑えながら真木は項垂れた。
兵部がくすくすと笑って葉を抱えるようにして立ち上がり、泥と落ち葉を叩いて落とした。

「じゃあそれなら僕のせいだね、ごめんね、葉」
「えっ、京介は悪くねーよ!それより、俺すごい?真木さんとどっちが強い?」

にっこり笑って、何かをねだるように葉は兵部を見上げる。
兵部は苦笑すると葉の子供らしい柔らかな頬に唇を寄せた。

「でも真木にはかなわないだろ?ひどいこと言ったのをちゃんと謝るんだ」
「だって」
「出来るだろ?」

兵部にたしなめられ、葉はくるりと真木に向き直る。

「ごめん、真木さん」
「いや、おまえに怪我がなくてよかった」

その時ようやく騒ぎに気付いたのか、一人でテレポートを繰り返して訓練していた紅葉が3人のもとに降り立った。

「どうしたの?!わ、葉も少佐も泥だらけ!」
「ん、ちょっとね」

曖昧に笑う兵部に紅葉はふーんと首を傾げた。
よく見なくても、紅葉も真木も汗でだいぶ汚れていた。

「そろそろ家に戻ろうか」
「はーい!」
「うん!」
「はい!」

良い子の返事が三人分返り、兵部は子供達を連れて宙に舞い上がった。
青空に流れる雲をいくつも追い越し、鳥と併走して飛ぶ。
その時兵部の横を漆黒の翼を広げて飛んでいた真木が、風の轟音に負けないように声を張り上げた。

「少佐は、どうして我々を選んでくれたんですか?」
「選ぶって?」

兵部は髪を靡かせスピードを落として振り返った。

「だって、不遇なエスパーの子供は他にも……世界中にたくさんいるでしょう」

真木たちにとって、兵部は地獄から救い出してくれた絶対の神であり、兵部がいなければ恐らくこうして今生きていることもできなかったはずだ。兵部に助けてもらった、というよりも、彼の元で新しい生を受けたという意味で、兵部には「選ばれ、生きることを許された」と正しく理解していたのだった。

「俺たちが、強くなりそうだったからですか?」

今、おそらく自分たちの超度は兵部の見込み通り生まれ持ったレベルである4,5を超えているはずだった。二人の会話が気になるのか、前を飛んでいた紅葉と葉も顔を見合わせて、振り返った。

「強くなりそうだからじゃないよ。もちろん期待しないわけじゃないけど、きみたちはそんなこと気にしなくていいんだ。たとえ君たちが弱くても、僕は捨てたりしないよ?」

いきなり何を言い出すんだ、と心底おかしかったようで、兵部はくすくすと笑った。

「ではなんで」
「そうだなー」

兵部は思案気に顎の下に指を押し当て首を傾げた。

「うーん。可愛かったから、ってことでいいんじゃない?」

兵部は呆気に取られる真木と紅葉と葉の顔を順番に見回して、「嘘じゃないよ」と心の中で呟くのだった。

 

『マイ・フェア・キッズ』

――――――

目指せ光源氏計画\(^o^)/




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