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毎日更新14 日目!今日は夏コミいってきました!明日も行きますv
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【幸】コウ・しあわせ
象形。手にはめる手枷を描いたもので、もと、手枷の意。
(漢字源第4版より抜粋)
ハッピーエンディング
幸福論2
支配の反対は従属。服従の反対は反抗。
兵部は真木を支配し、真木は兵部に従属しているという支配-被支配の奇妙な関係は、しかし決して逆転することはなかった。
この高潔な少年をどんなに征服し、支配しているように見えたって、本当に支配されているのはいつだって自分のほうなのだ。
柔らかい背もたれにその小さな体ごと埋めるように悠然とソファに座った兵部は、退屈な文庫本から顔をあげると、デスクに屈み就寝前にノートパソコンの電源を落とそうとしている真木を見やった。
「できっこないだろ?」
「お安いご用ですが」
ちょっとした悪戯、冗談の類だろう。楽しそうに細められた昏色の瞳からは言葉以上の真意は見受けられない。兵部はただ、真木が「なんでもする」と言ったから、「足にキスしてみてよ」と婉然と笑って足を組み替えただけだった。
兵部が本をサイドテーブルの上に置き体の前で緩く組んだ指で手招きすると、真木は兵部の前にひざをついた。とはいえ、真木はどうしようかと白い足に視線を落として俯いた。兵部の楽しそうな視線が自分に注がれているのを感じて困惑する。顔をあげて見つめ返すと、それを躊躇と受け取ったのか兵部は「冗談だよ」と笑っただけだった。
「出来ますよ?」
真木はもう一度言い、育ての親が好んでする類の悪戯めいた笑みを見せた。
まるでガラスの靴を捧げ持つようなしぐさでそっと足をとると、組んで浮いている右足のかかとをそっと手の平に載せる。清楚な白い靴下に包まれたかかとが反射的にひかれるが、すかさず抑え込み、ゆで卵の殻をむくようにするりと白いソックスを脱がせると真木はつま先に唇を寄せた。
「こらっ!本当にするやつがあるか」
「主人に忠誠と尊敬を示す単なる印と受け取ればいいのでは?」
「うーん……まあそういうことなら。って僕はきみにそんなことさせるほど悪趣味じゃないよ。それよりもういいだろ、手、離せよ」
つま先に唇が触れたのは一瞬だけ。だが真木は兵部の踵を支えもったままだった。
やはり恥ずかしいのか、常よりも少しだけ赤く色ののった兵部の頬をじっと見つめると、真木は口元を綻ばせた。
「これは忠誠を示す行為だから、無礼にはなりませんよね?」
真木がひとかけらの躊躇もなく押し戴いた足の先を口に含むと、兵部は小さく息を呑んでひくりと背を仰け反らせた。かまわずに舌を伸ばすと指の間のくぼみに丁寧に押し当てる。
くちゅり、くちゅり、と兵部にとっては聞くに堪えない音が断続的に響き、思わず脚を縮こませて逃れようとしたが、足をかたく固定されていたので叶わなかった。
「ぁ、ああ、んっ」
くにゅりと柔らかい舌で指を舐められるむずがゆさに、くすぐったさ以上の得体の知れない寒気が体を強張らせ、兵部は身を捩った。
「ほんとに、舐めるやつがあるか…!汚、い」
「でも気持ちよさそうですけど」
真木は唇を離さないまま笑った。
我慢に弱い兵部を揶揄する口調ではなく、単に兵部が快楽を得ていることに安堵するような屈託のない笑みだった。
「こんなのでもいいんですね、いやらしいな」
驚いた、というように目を細めると、真木は踵を支えていた手を学生服のズボンの中に忍び込ませて、マッサージをするようにふくらはぎを上下にさすった。
「何考えてるんだよ!」
既に絶え絶えの息で兵部が真木を睨んだ。
柔らかいクッションがつまった豪奢な1人がけのソファは汗ばんだ兵部の体を飲み込んでいる。
兵部は体を背もたれにあずけたまま、すでに体を支えることが出来ない程消耗しているだけではなく、真木が足を下から引く所為もあってずるずるとクッションに体が沈んでいった。
座っている、とはほとんど言えない状態で兵部は荒く息をして真木を睨み付けていた。
「あなたのことしか考えてませんよ、京介」
真木はそんな兵部の「惨状」などどこ吹く風で言ってのける。
今自分は、とても意地の悪い顔をしているのだろうか、と真木は胸の内で苦笑した。それでもひじかけを支えにずり落ちないようにしがみつき、そんなに無防備な状態なのにまだ懲りもせず睨む兵部を愛しく思う。
見上げると、兵部はぐっと息をつまらせ、真っ赤な顔で目尻には涙まで浮かべていた。
足を舐めていた同じ唇でキスをするのはさすがに失礼だと思い、滲んだ涙をそっと指の腹で掬い取った。
「続きはどうしてほしいですか?何でもしますよ、俺はあなたのものですから」
首筋に唇を寄せると、ふるりと震えて銀色の髪が散る。
ひじかけを掴んだ手が震えているのを見て、爪をたててしがみつく指先にもキスをした。それから、逃れるように背けるうなじにも。汗ばむ銀髪にも。
ここまで「落」とせば、兵部はもう拒絶の言葉を吐かないことを真木はよく知っていた。
兵部が「やめろ」と言ったので、その望みどおりにそのままの状態で放置したこともあった。
その時は決して触れず、決してイかせず、しかしそのまま休むことも許さず、もう耐えられない、といった様子で腰を揺するのを見る。なんて可愛らしい可愛そうな人だろうと愛しさを募らせた。
「ほら、どうしてほしいか言ってください」
怒りと屈辱のせいか真っ赤にそめた顔を懸命に覆う両腕を取って外させて、その深い水底のような瞳を覗き込んだ。
「ぁ、あ、真木……」
震えるか細い声に名前を呼ばれるのは、燻る熱のせいだとわかっていても悪くはなかった。
しかし兵部は名前を呼ぶだけでその先は大きな黒目を揺らして俯くだけだった。
真木はクッションに埋もれる兵部の体の両側に手をつくと、あごを掬うように指をかけて視線をあわせようとしたが、兵部は顔をうわむかせても目は伏せていた。
目を開けて、と頬を撫でて促すと、ようやく黒目がふるりと長い睫毛の間からあらわれたが、それでも真木を決して見ようとせずに苦しそうに視線を下に落としていた。
「俺を見てください、少佐。それとも俺が怖いですか」
普段の尊大な態度とはまるで異なるしおらしい姿に苦笑する。
見た目どおりのか弱い少年のようにすら感じるが、それは根拠のないまやかしにすぎなかった。思うままに
征服しているように見えても、本当に支配されているのは今この瞬間だって、自分のほうなのだ。
「……っ!真木のくせに、そんなわけないだろっ!」
「ではこっちをむいて。でなければ少し乱暴なことをするハメになりますよ」
真木はそう囁くと体を捻ってうずもれていた兵部を仰向けにして、ベルトのバックルを外すと一気に引き抜いた。そして革のベルトで腕を一纏めに括り付けると、その先端を肘掛けの金具にひっかける。
兵部が意識的であれ無意識であれ、こんな被虐的に扱われることを望んでいるとはとても思えない。
だが、兵部にも必要だなのだ。一切合切を投げだして、泣いて縋って憎む相手がいることは。
「言わないと、朝までこのままですが」
「ぁ、お願い……真木、抱いて……くれっ」
恋人としてその役割が出来るなら、それが互いにとって一番良かったし自然だったが、今の自分にはとても難しいことだった。誰よりも兵部を愛していることに偽りはないが、年の差も、立場の差も、出会った時から覆ることのない絶対的な忠誠と愛情は、真木に最後の一歩を踏み出すことを躊躇させていたのだった。
「まだ、足りないな」
真木は言葉の端に粗野さと焦れた熱を見せ、低く笑うとベルトを外したことで剥き出しになった下着を衣服ごとずり下げた。何を求められているか悟ったのか、兵部はきゅっと唇噛みしめると震える声で言った。
「もう…いれて…よ、真木の、…さっきからおまえも苦し、そうだ、ぜ?」
「いきなり挿れていいんですか?怪我しますよ」
指をすぼまりに這わせ押し当てると、兵部の腰がびくりと揺らめいた。
引き攣れた表面を指先でくるぐるように円を描いて撫でる。
「ん、あ、あ。……指で、して」
「そうですね、そっちのほうがいいと思います」
言いながら最初から用意してあったローションを指の垂らして一本つきいれた。
冷たさと独特のぬめりに兵部は肌を粟立たせて肩を強張らせたが、すぐに熱さに汗を浮かばせた。
後ろから覆い被さるようにして指を一本ずつ増やしていく。
「痛くないといいんですけど」
「ん、平気…、きもち、ぃ、ぁっあっ、」
愛しさだけがいやおうもなく増し、真木から冷静さを奪い理性を蝕む。
縛って犯して、どんなに乱暴に兵部を征服しているように見えても、本当はそうでないことを忘れそうになる。目茶苦茶に壊して思うままに愛してみたくなる。
「いれますよ」
「ぁっ、ぃから、早く…ッん!」
顔を見ることは出来ず、真木は背後から覆いかぶさったまま、兵部の体を組み敷いた。
キスが出来ない代わりに、半開きの口に指をつきいれ咥内を嬲ると閉じきらない口から喘ぎ声がしとどに零れた。
「あ、っぅん、く、はっ」
ギシギシとソファが揺れる。地震のようだと真木は他人事のようにぼんやりと思った。
真木はベルトごと押さえていた腕を下に滑らせ、兵部を抱きしめる。
汗ばんだうなじに舌を這わせると塩辛さが伝わった。髪をかきあげるようにして鼻先を銀の髪にうずめると甘い彼の香りがする。普段こんなことをすれば蹴り飛ばされるか、サイコキネシスで張り付けにされるか、容赦ない言葉で罵られるかの三択だが、生憎兵部は泣き叫ぶのに忙しく真木のしていることにも気付かない。
「ぁ、あ真木、もっと、もっとして、」
「深いところがいいですか、それとも浅く?」
「ぁあ、んっっ、おくっ、奥までいっぱぃ…っ」
顔が見られないから、こうやって抱きしめることが出来るのだ。
ここ数年でようやく身についたポーカーフェイスも、透視への耐性も、兵部に対する想いを隠し通せる自信はなかった。きっと今、自分は酷い顔をしているのだ。
真木が「なんでもする」と言ったら、兵部は「 」と笑った。
優しく抱きしめようとするたびに脳裏にその言葉がちらついて身を焦がすような焦燥と無力さに支配される。本当はもっと、優しく大切に愛したいのに、どんな傷さえもつけずに糖衣のような愛でくるんで慈しみたいのに。それが許されないのならば。
「こんなふうに乱れるあなたを、他の誰が想像するでしょうね」
「んっ、はっ、…おまえにしか見せないんだから、いぃ、んだよっ」
「俺も、あなたを壊してしまいたいなんて、こんな残酷な気持ちがあるなんて知りませんでしたよ」
叶わぬ願いに焦がれながら、夜明け近くまで兵部の躰に溺れるのだった。
ハッピーエンディング
幸福論2
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足舐めっていいよね\(^o^)/
攻めが受けの足を舐める場合は、ねっちねっちねっちこれでもかと、大事な場所は触ってあげないで足の指の間だけ舐めてあげればいいですよ。受けはもどかしい快感にびっくんびっくん悶えてればいい。しかし、受けが攻めの足を舐める場合は一転して、これは屈辱感のあるプレイです。跪いて靴を舐めさせられる受け萌え。
攻めでも受けでも足舐めは萌えです。
変態ぽくてすみませ
お気に召したらぽちっといただけたら嬉しいですv