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☆こちらは絶対可憐チルドレンの私設ファンサイトという名の妄想垂れ流し二次創作サイトです。 ★原作者・出版社・テレビ局・アニメ制作会社等とは一切無関係です。女性向け、腐った妄想垂れ流し注意。☆少佐と愉快な仲間達(幹部3人)を愛でるサイト。葉の可愛さにやられた。兵葉推進してますよ!妄想CP:真木×兵部、真木×葉、兵部×葉、葉×兵部、幹部と少佐を愛でたいです。葉受けが好きかもしれない。何あの可愛いツンデレ。
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17巻記念更新祭り第三弾☆
↓の桃兵の続きで、(桃+兵)×葉です。
 

『冗談じゃない』
 

拍手[2回]




桃太郎はデッキを回って、数センチだけ開いた硝子窓の隙間から風と共に兵部の部屋にすべりこんだ。枕元の灯りが一つついてるだけの薄暗い部屋。

《京介ー、澪ガ新発売ノ天然有機ヒマワリノ種徳用ぱっくヲ買ッテ来テ……ン、何ヤッテンダ?》
「人の部屋に窓から入るなこの齧歯類」

山なりに盛り上がった白いブランケットのなだらかなラインを見とめて首を傾げた。腕立てふせをするように腕を突っぱねて体を持ち上げた兵部の下にもう一人誰かがいる。

《窓開ケトク方ガ悪イダロ-。アレ、珍シイナ。今日ハオマエガ上ナノカ?》

その不自然な毛布の盛り上がりから兵部がいつものように人間の性行為に及んでいるのは桃太郎にもわかったが、兵部はいつもは真木に組み敷かれて天井を見上げているはずなのに、今日はなぜ逆なんだろうと桃太郎は首を捻る。だいたい、真木が下にしては彼特有の長い黒髪も見えなかったし、兵部にかなりの差をつけて大柄な真木のシルエットとは考えにくかった。

体の下にいるのは誰だろう。どれどれ、と覗き込む桃太郎。

《ナーンダ、今夜ノ相手ハ葉カ》

桃太郎はいつものように兵部の肩にとびのると彼の躰の下にいる人物を一瞥して、何を納得したのかぽん、と手をうった。

「わ、ぁぁああ、ちょ、タンマ!少佐ストップ!」
「こら、騒ぐなよ。隣の部屋に聞こえるだろ?」
「ぎゃあああ!!少佐無理!抜けってば!!」

葉は兵部の肩越しに桃太郎を目があうと、見る間に顔を真っ赤にした。暴れる葉に、兵部は苦笑する。手をひらひらさせて追い払う仕草をしたが桃太郎は気にしない。
葉の癖毛がくしゃりと広がる枕の横にすとんと降り立った。顔を真っ赤にしてふるふる震える葉をのぞきこんで桃太郎が言った。

《京介、コイツ嫌ガッテルヨ?》
「……誰のせいだ、齧歯類」
「いやほんと無理だから!勘弁して!ちょっと、少佐もなんかいってよ!!」

それを葉が念動力で追い払おうとするが、兵部の体の下で組み敷かれていてはたいした抵抗にもなっていない。桃太郎は振動波をしっぽをふらふら揺らせて器用に避けただけだった。

しかも下半身は繋がったままである。桃太郎を追い払えないとわかると腕を突っぱねて兵部の体から離れようともがく。足で容赦なく兵部を蹴るがそもそも脚の間に兵部の体が入っている正上位の形なのでそれもうまくいかない。それどころか、毛布が余計にずりさがるだけの結果に終わった。言葉もなく呻く葉にに兵部もさすがに可哀想になったのか、苦笑いを納めると桃太郎をテレポートで空中にはじき飛ばした。

「そうだぞ、桃太郎。マナー違反だ。出てけ――」
《エー。ナンデー?京介モコノ前気持チヨカッタダロ?》

数日前に夜のことを揶揄すれば、兵部はうっと言葉をつまらせ不機嫌そうに目を細めた。
葉も、なんのことだろうと二人のやりとりを見上げた。

「ほぉ良い度胸だな?あとで覚えてろよ齧歯類」
《嘘ニキマッテルダロ!ヤダナァ京介》

桃太郎はぷいんとひげを揺らしてモモンガらしく宙返りをすると、兵部の手から逃れて葉の枕に飛び乗った。また顔をのぞき込まれる恰好になり、葉は両手で赤くなった顔を覆った。

ふんふんと近づけられる鼻先がうなじに当たってくすぐったいのか、単に覗き込まれるのが恥ずかしいのか、葉は限界まで顔を背けてぎゅっと目をつぶり、その首筋はぷるぷると震えてる。
桃太郎が耳の裏をちろりと伸ばした舌で舐めると、さすがに兵部が止めに入ってしっぽをつまみあげる。

《イイジャン!ダッテ京介モ》
「ねえ、さっきからそれ何の話っすか?」
「わかった、じゃあ見ててもいいけど、葉に触るのは禁止」

「おーい、桃もジジイも無視すんなよ!」

《ァ、京介ガネ寝ボケテ僕ニ……》
「寝ぼけてたのはおまえだろう!とにかく、葉は僕のだから勝手に触るなよ」
《チェッ。ツマンネーナー》

それでも桃太郎は一応納得すると、しっぽを揺らしてまた葉の枕に戻るのだった。

 

「ぅあ、……――んッッッ!」
「そんなに声我慢することないのに」

脚を抱えてゆさぶり、腰をうちつける動作自体はいつもと変わらないのに、葉の体は硬く緊張しているようだった。唇を噛んで声を抑えてぎゅっと目を瞑って、シーツを掴んでいる。

《ホラ、モット頑張ッテ鳴カナイト京介ニ気ニ入ッテモラエナイゾー?》
「うるせ、よ…!つかなんでそんな偉そうなんだよおまえ!俺の頭から下りろ!そっから見下ろすな!」
《オマエノ鳥ノ巣頭居心地イイシ》
「はぁ……。ねぇ、2匹(ふたり)ともちょっと静かにしてよ」

およそ性行為の最中とも思えない騒がしい小競り合いが夜明け近くまで続くのだった。

 

冗談じゃない!



――――


桃太郎と葉の少佐に対する距離感ってなんか似てる気がします。
京介って呼べちゃうのもジジイって呼べちゃうのも少佐を崇拝するパンドラの中では異端だよね、多分。
というか少佐と桃太郎と葉がなんか似てる気がする!



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無題
なんか、桃兵って結構イイですね!!
面白かったです!
NONAME 2009/07/21(Tue)09:15:23 編集
桃兵
わーい!ありがとうございます!!
いいですよね桃兵!桃太郎とおじいちゃんの距離感がたまらなく好きです。桃太郎はやんちゃっこ攻めだと思う。人間って可愛いナーくらいの上から目線希望です^^b
コメすっごく嬉しいですvvありがとうございましたー!
ふーた 2009/07/22(Wed)11:54:36 編集
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