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生命球ネタです。
ゆーりちゃんのプレゼントが、とっても素敵なもののはずなのに
彼女のヤンデレ気質からとても耽美なものに聞こえてしまったってゆーだけの妄想です\(^o^)/
エサと空気のバランスを取っていて
世話をしなくてもこの中でずっと生きていける――生命球。
好きだったからこんなに憎い、憎んでいるからこそ惹かれてしまう。
そんなバランスのとれた――――迷宮
この部屋には窓も扉もない。
部屋かどうかも怪しい。何もない、闇色の空間。押し潰されそうなブラックホール。
「おまえはもうここから出られない。そうだろ?兵部」
「それは君も一緒だろ、皆本くん?」
椅子に座るように優雅に脚と手を組み、何もない空間に腰掛けている学生服の少年。
服の内側から取り出したブラスターを構えて立ち尽くす、スーツの青年。
光の差さない漆黒の闇なのに、二人には、睨みあう互いの姿がはっきりと見えた。
もう何分、何時間、何日、こうして向かい合っているのかわからない。
気が遠くなるような永遠にも感じられたし、手を組み変える間のほんの一瞬だったようにも感じる。
恐らく時間の概念は無意味だった。
ほら、瞬きを一つする間に。
「ん、んーっ!!」
「いい加減諦めろよ、皆本」
「くっ、はっ………」
皆本が目を閉じたほんの一瞬の間に兵部の顔が間近に迫っていた。
それは一瞬で皆本の正面にテレポートしたのかもしれないし、一瞬だと思っていたのは皆本の思い込みで、兵部は単にゆっくりと時間をかけて歩いて距離をつめたのかもしれなかった。
「ぁ……くっ」
いずれにせよ、唇を押しつけられ、何もない空間に押し倒される。
侵入する濡れた舌を皆本が噛むと、ガリ、と嫌な音。血の味が二人の間に広がった。
「な、にするんだ兵部……!!」
透明な唾液が伝う唇を拭って後ずさる皆本に、兵部は噛まれて血の出た上唇をぺろりと舐めて覆い被さるように一歩近づく。
「さぁ?自分でも解らないんだ。ただ、敢えて言うなら……僕は君が大嫌いなんだよね」
「僕はおまえを、好きか嫌いかで判断したことはないただ――」
「戦争を引き起こし秩序を乱す犯罪者だから排除する?そういうのを、思考停止っていうんだぜ?」
「理由なら他にもあるさ。薫はおまえには渡さない!」
「フッ……気が合うね。僕もだよ」
兵部は殊更妖艶に微笑むと、皆本の腹の上に跨り首に両手を伸ばした。
「ぅぐ、あ………!」
「君は、僕を殺した……。そして次はその手で女王を殺すんだ……許せなくて当然だろ?」
ぎりぎりと首を絞める兵部の昏い眼には、兵部を撃った元上官の幻影が映っていた。
眼鏡にどこからか差し込む光が反射して、皆本の表情は見えなかった。ただ、ありったけの力で喉を潰されて苦しそうに頬が痙攣する。
――ガシャン
ブラスターの安全装置が外され、皆本が再び兵部の眉間に照準を合わせた。
「ん、ぐっ……手を……離せ…ッ、さもなくば、撃――」
「撃つのか?どうぞ?」
兵部は皆本の首から指を外すと、手の平を上に向けて大げさに肩を竦めて見せた。皆本の首筋には赤黒い跡が指の数だけくっきりとついていた。
「げほ……ッ、ハッ……、前言撤回だ。僕もやはり、君が嫌いだよ、兵部」
「ふうん、なんでまた急に」
「きみは僕のことなんて見ちゃいない。僕を通して過去に君を撃った男の幻を見ているだけだ。僕をちゃんと見ろ。その上でまだ憎むというなら憎めばいい」
「ふん。坊やが何を生意気なこと言うと思ったら」
兵部は皆本に馬乗りになったまま蔑んだ目で見下ろした。
皆本はむっと眉を顰めて兵部の腕を掴んだ。カチ、と何かが壊れる音が微かに聞こえたのは、きっと理性の安全装置が外れた音。
「僕を見ろよ、兵部」
掴みかかって背中に腕を捻って暗い空間に引き倒す。
耳元で囁くと、ギリ、と歯を噛みしめた音がした。
どちらが上か下かもわからない。
地面だと思って手をついた場所はクッションのように柔らかく、ゼリーのようにもろい。
そしてゴムのように弾力があって鉄のように冷たかった。
兵部は皆本にのし掛かられ床に四つ這いで俯せになっているはずなのに、ふっと油断すると壁に両手をついて壁にしがみついているような錯覚に陥いった。
ずぶずぶと腕が沈む。膝が飲み込まれていく。
どちらが床で、どちらが天井か、まったく見当のつかない闇色の空間。
「くぁ、……んぅう、…ぁ、や、ァアア」
「大口叩いた割に随分情けない格好だな?」
「君こそ、あんまがっつくなよ……ッ!ァ、アア!」
ぐっ、と後ろから覆い被さる皆本が兵部の銀髪を引っ張ると、兵部は白い喉と背中を弓なりにしならせて甲高い声をあげた。ぬらぬらと伝う汗と体液が、光を弾いて淡くきらめく。
「絡みついて締め付けて、離れない。いやらしい体だね」
皆本は喉の奥で息を押し殺して笑い、孔をえぐるように激しく腰を打ち付けた。最奥の硬い一点を断続的に叩くとじわじわと追い立てるような焦燥が兵部を焦がし、苦痛と屈辱以外の切な気な溜息を零し始める。
「、ぁ……、ん、もぅ、やめ……ッ!」
「性格は最悪なのに、穴だけは最高なんだな。君を撃ったノーマルに開発された?」
「ち、がっ……!ァ、」
甲高い悲鳴をあげ、くったりと体が沈み、そしてまた突き動かされるままに白い肢体が機械的に揺さぶられる。桃色の唇の端から幾筋も飲み込みきれなかった唾液が零れ闇に吸い込まれていく。
これも、もう何度目かも知れない。
闇が白に汚され、どろどろとした粘液が肌を犯し、また闇が戻ってくる。
憎しみが熱の芯に火を灯し、白い蝋がぽたりぽたりと零れる。
肌を焦がして燃え上がる。
憎しみがあるからまだ消えることはできない。
どんなに憎んでいても惹かれてやまないからこんなにも苦しい。
「いっそ本当に君を殺してやりたいよ、皆本」
「それが出来るならとっくにそうしてるはずだろ、兵部?」
馬鹿げた憎悪と滑稽な愛情の交歓。
もう、何度めかもわからない。上も下も、互い以外は何一つ見えない闇。
くる、くる、狂り と時が止まる。
憎しみと愛情がバランスを取っていて、ただそれだけでこの中でずっと生きていける
ここはそんな、
迷宮
――――――
生命球の説明がエロスだと思ってしまう自分の頭やばす(監禁萌え的な意味で)。
17巻の「相変わらず中途半端な野郎だ」
ってところのすごい嫌そうな顔してる兵部さんがすごく好きです!!
あれは絶対何度か犯やれて(ry
お気に召したらぽちっといただけたら嬉しいですv