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「だから俺は悪くねぇ!不可抗力だったんだ!もうこれほどけよ!」
「だ・め・だ!聞くところによると、おまえが女帝を挑発しなければこんなことにはならなかったそうじゃないか」
「ちょ、真木さんやめ、嘘だろ……離しっ、ヒッ!」
ぎりぎりと音をたて締め付ける感覚に葉は呻いた。
二の腕と太腿と腰に絡みつく精製された炭素は、ふりほどけるものがいるならば兵部ぐらいだろう。
もがけばもがくほど食い込む気がして葉は早々に抵抗を諦めた。
「わーったよ。俺が悪かったって。すんませんッしたー」
「それのどこが反省してるんだ!」
ぷーっと頬を膨らませ投げやりに言い捨てる葉のふざけた態度に真木はますます苛立ちを募らせたようだった。両手を拘束したまま空中につりあげるが、元よりふわふわと地に足をつけない葉にはあまり意味がない。むしろ見下ろされる形になって真木はしぶしぶ葉を降ろした。
それでも拘束は外さない。そんなことをすれば「真木さんがいじめるー」とかわけのわからないことを叫んで兵部のところに逃げ込むに決まっているのだ。
「少しは体に教えたほうが良さそうだな?!」
葉は真木が本気で怒っていることを察していた。
彼は本気で怒ると、自分では決して手を出さない。文字どおりポケットに両手をつっこんだまま、髪の毛だけでこうして攻撃してくる。昔からそうなのだ。
かといって、今さら素直に謝ることはできなかった。
大切な仲間に銃を向けられて大人しく出来る性分ではないのだ。
「えーなに、真木さんってばそういう趣味があるんすかー?むっつりドえすー」
「違う!そういう意味じゃない!」
「じゃあ何するってゆーんだよ」
真木はしばらく考えてから、葉に一歩近づいた。
葉は思わず後ずさろうとして……もちろん両足も拘束されているので逃げることはできないのだった。
「……や、真木さん、目がマジっすよ?」
「あいにく俺はいつでも本気だ」
葉は何をされるのだろうかと身構える。
真木が、葉に暴力的な手段に訴えるとはとうてい考えられず、だからこそ何をされるのか見当もつかない。
真木の手が葉に伸びる。その手が抱くように腰を抱え、
「や、くっ……ひっ、やめっ!!!!!」
真木の両手が葉の脇腹ををくすぐった。
服越しでも両腕をつりさげられ無防備になった脇腹には充分な威力があった。
腰を捻り最大限距離をとろうとするが何の意味もなく、葉はますます悲鳴をあげた。
「どーだ、ちょっとは反省したか?」
「や、ちょ……ん、ひっ、ほんと、無理……!!あ、だめ、ほんとやめ、ぎゃーーー!ひっ!!!」
おまけに、真木の触手の一部が背中からするりと服の下に入り込み、背筋を直に撫でた。
それはくすぐったさというよりももっと別の切迫感を持ってぞくりと葉を襲った。
「ぁ、んっ、そこはだめ、やっ………んっ!」
「変な声出すな。隣に聞こえたらどうする」
「じゃあやめ……ん、ひ、ぁああ、く、ふっ」
炭素は背筋だけでなく、首筋をくすぐるように撫でていく。
しかし真木にやめる気配は無かった。
「どうした?1人で発情したような妙な声をあげて」
「ひっ、さっき…んっ、むっつりって言ったの、怒ってるのか、よ……あ、ひゃん、んっっ」
「さぁな。とにかく声を抑えろ」
「ん、むりぃ……ぁっ、せなか、やめっ……やぁ…っ」
「たく、しょうがないな」
そうは言っても真木はこのちょっとした意趣返しをやめるつもりはなかった。
攻撃をやめるかわりに、新たに作った帯状繊維で葉の口をぐるぐると巻いて塞いだ。
くすぐったさと息苦しさに、葉は涙をためて首をふる。
「はっ、……ぐっ、んんっ」
「これなら静かでいいな」
「はんっ、んむぅーーーーーー!」
声が届かなくなり、葉に苦痛を訴える手段はなくなってしまった。
これで外に声が漏れる心配ものなくなったので、遠慮無く、とくすぐり攻めというある意味で平穏な子供じみた「お仕置き」を再開したのだが、
「あらん、静かになっちゃったわネ。きっとこれから本番なのよ♪」
「これは葉先輩と少佐と真木さんで三角形ってことですか?!これでまた妄想には困らないっ!」
すでにだいぶまえからパティとマッスルに隣の部屋から聞き耳を立てられていたのだった。
――――――
このあとほんとに真木さんに食われてもあり。
くすぐられてへろへろになってもう足腰立たない葉をマッスルに与えるのもおっけー。
あ、そっちがいいかも\(^o^)/
お気に召したらぽちっといただけたら嬉しいですv
残りは真木紅葉・兵部葉・兵部紅葉・葉紅葉です