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微妙に一個前のショタ葉と繋がっているようなないような。
サプリの葉が可愛すぎて頭はじけてますさっきから!
あともういっこ、「ひとりでできるもん!」な紅葉ちゃん11才を持ってきたかったけど…いけるかな…
ドロップアウト
「はい、あーん」
「あーん」
兵部はソファに座り文庫本を開きながら、膝の上に座って大人しくテレビ番組を眺めている子供のおねだりに負けて、かぱっと大きくあけた口に小さなドロップを放り込んだ。
指から弾いたドロップは、宝石のようにキラキラ輝き、弧を描いて葉の口に落ちる。
ルビーはイチゴ味、エメラルドはマスカット、ガーネットはオレンジで、真珠はミルク。
トルマリンはバナナ味で、アメジストはグレープだ。
いずれも甘くて美味しい宝石。
ぱくん、と飲み込んでもぐもぐと口の中で転がす幼い少年の頭に手を置き、兵部はにっこり目を細めた。
「ほら、もういっこ……アレ?」
ドロップの缶を逆さに振って兵部は首をひねる。
いつのまに全部食べたのだろうか、古めかしいブリキの缶からは砂糖の粉が落ちてくるだけだった。
「もうなくなっちゃった?」
まずい、と兵部はこの次に訪れるだろう音波の攻撃に一瞬身構える。
機嫌が悪くなると音波でところかまわず部屋中を破壊する葉も、最近は辛抱強く教えた成果が実ってようやく我慢を覚えてくれたのか、以前のような癇癪はおこらなくなっていた。
今だって泣いたとしても、それほどひどいことにはならないはずだだった。
だから葉が泣くのはあまり見たくない、と思うのは単なる親ばかの心情だ。
しかし、葉は
「ごちそうさま」
とふにゃっと笑っただけだった。
随分成長したなぁ、と兵部は想わず熱くなった目頭を抑える。
しかし、次に訪れるある意味音波より不可解な攻撃に身構えることになったのだった。
「んっ」
くにゅ、と柔らかい舌を押しつけられる。
ちっちゃな子供にいわゆるディープキスをされたと気付いて兵部は目を白黒させた。
「な、なんの真似だい?今のは」
「へへー、テレビで今やってた!」
「葉……おまえなぁ」
兵部は言葉もなくがっくりと項垂れる。
現代っ子らしくなんでもテレビの真似をすることを窘めるべきか、それとももっと一般的な常識を教えるべきか迷った。しかしすぐにこれは愛情に飢えてる子供のスキンシップの一種だと思い直した。
兵部はくるりと葉の体を反転させると向かい合うように抱き直す。
ちゅ、と軽い音をたてて唇にキスを落とす。
葉は上機嫌な猫のように喉を鳴らして甘えるようにふわふわの赤毛を兵部に擦り寄せた。
やっぱり寂しかったのかな、最近かまってやれなかったし、と兵部は思い直して小さな頭を抱き寄せた。
葉は口を緩く開け、子供らしい柔らかな舌で兵部の唇をつついた。
こくんと喉を鳴らしてキスを強請る様子は、いかにも庇護欲を誘われるのだった。
「ちょ、アンタ子供に何してんすかぁぁぁぁ!」
そこにバタン、と扉を蹴倒す勢いで全開に開け放したのは真木だった。
「何って、単なるスキンシップだけど」
真木は兵部の膝から葉を抱き上げると、なぜだか顔を紅くして訴えた。
「全く……これが癖になったらどうするんですか…」
「いいじゃん。まだちっちゃいんだし」
兵部はあっけらかんと笑うが真木はまだ何か言いたそうにしている。
そしてその横で、兵部から引き離された葉の瞳に見る間に涙がたまっていった。
「しろーのいじわー……むぐッ!」
高音の衝撃波が広がる寸前、真木は慌てて葉の口を手の平でふさぐ
兵部は今にも勃発しそうな兄弟げんかを「こらこら」と笑ってとめると、おいで、と葉と真木を引き寄せた。
葉はふわふわと空中を漂い兵部の腕の中に戻る。真木は兵部の隣に座った。
「だいじょうぶだよ、もう少し大きくなったらきっとこんなこと忘れるって」
それもちょっと寂しいけどね、兵部は葉の頭を撫でて苦笑した。
しかし、
「……葉って昔からキス好きだよな」
「えーそんなことないっすよ?」
兵部はソファに押し倒され、いつのまにか自分の背を超してしまった青年を見上げた。
ふわふわ髪の青年は、上機嫌にへらっと笑って、なんのことだか判らない、と嘯く。
はぁーっと肺の空気を吐き出した兵部の唇を猫のようになめる。
くちゅ、と甘い水音が広がる。
「ねぇしょーさ。しよ?」
小首を傾げて甘くねだる様子は、後ろにひょこひょこと揺れる悪魔の尻尾が見えるようだ。
結局、幼いながらもかなりの分別がついていた真木少年に指摘されたように、葉のこの奇妙な癖はなおらなかったらしい。兵部は、どこで躾けを間違えたんだとうんざりしたが、ずいぶん早い段階で道を逸れていた気がしないでもない。昔からこの子供のおねだりに弱い自覚はある。
「あぁもう。僕以外のやつにやるなよ?」
「ん、へーきへーき!」
何が平気なのか、と兵部はぷちんぷちんと手際よく自分の服を脱がせていく葉の指先を見守るのだった。
ドロップ・アウト
――――
葉の口からキャンディ奪ってかわりに卑猥な肉棒ピー(伏せ字)つっこみたい。
そして下のお口にドロップ飲み込ませればいい。いくつはいるかなって。
ショタはまずいのでもうちょっとおっきくなってからね!
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