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☆こちらは絶対可憐チルドレンの私設ファンサイトという名の妄想垂れ流し二次創作サイトです。 ★原作者・出版社・テレビ局・アニメ制作会社等とは一切無関係です。女性向け、腐った妄想垂れ流し注意。☆少佐と愉快な仲間達(幹部3人)を愛でるサイト。葉の可愛さにやられた。兵葉推進してますよ!妄想CP:真木×兵部、真木×葉、兵部×葉、葉×兵部、幹部と少佐を愛でたいです。葉受けが好きかもしれない。何あの可愛いツンデレ。
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急に書きたくなった、お風呂に入る三兄弟
真木10才、紅葉7才、葉3才くらい?

このくらいなら兵部(おとうさn)とお風呂はいるよね!

Our time

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ぷあん、ぷあん。
しゃぼん玉が少女の泡だらけの手の平から漂った。
石けん水が作る薄い膜が、バスルームの淡い光を反射して七色に光っている。

一番大きなしゃぼんが空中で弾けると、紅葉は丸めた手の平の中に、もう一度ふぅと息をふきこんだ。膨脹した泡が輪にした指先からふくらむ様子はびーどろのようだった。だが、まあるいシャボン玉は、紅葉の手から離れる前にパチンと消えた。

「葉、さわらないでよ!」

突然声を張り上げて抗議した紅葉に、彼女と並んで浴槽に肩まで浸かっていた小さな子供は、自分がなぜ怒られたのかわからないようすで目をぽちくりさせた。

「あーあ、おっきかったのにぃ」

紅葉はぷーっと頬を膨らませて天井を仰いだ。もう一つもしゃぼん玉は浮かんでいなかった。腹いせなのか、手でお湯を掬うと向かいあう葉の顔にばしゃばしゃとかけた。

「うわっ!」

ぷるぷると頭を振って水気を飛ばす子供の様子は子犬のようだった。葉が水しぶきが入った目を擦りながら顔をあげると、笑っている紅葉と目があった。となればもちろんやり返すしかない。ぎゃぁぎゃぁ叫びながら結局二人してお湯をかけあっていると、不機嫌そうな、二人よりも少しだけ低い声が返った。

「やめろよ。こっちにまでかかる」

真木は浴槽のすみのほうで膝をかかえて、行儀悪い遊びなんか自分には関係ないと言った顔で知らんぷりをしていたのだ。今だって、紅葉と葉のほうなんか見ていなかった。二人はケンカしていたことも忘れて顔を見合わせると、にやりと笑う。
葉が念動力で洗面器を引き寄せた。

「せーの……えいっ!」

バッシャーンと盛大な音がして水がたっぷり入った洗面器が二つ、肩まで届く癖のある黒髪の上でひっくり返った。

「ぶっ……ゲホっゲホっ…!な、なにす……!」
「だって、ねぇ?」
「ねー?」

紅葉と葉は、びっしょりと頭から水をかぶった真木を見てくすくすと笑った。
つやつやと濡れた様子は、わかめやひじきやこんぶに似てるね、と二人ともが言う。葉より少し年上で、葉よりもっといろんな言葉を知っている紅葉は、図鑑で見た「海坊主」という妖怪を思い出していた。

両手で顔を擦る真木は無言だったが、彼の髪のほうが饒舌だった。濡れた黒髪が幾本もにょろにょろと蛇のように伸び、その一つが紅葉と葉の腕を掴み、また幾つかがシャワーの方に伸びる。離れた場所のコックを、彼の能力で伸ばした髪が捻った。わざわざかえた設定温度は当然のように水だった。ノズルが正確に悪戯好きの妹と弟の方を向く。

「きゃーっ!」
「わーっ!」

 

「コラコラ、何やってるんだい?」

あとちょっとで冷水シャワーが二人をお見舞いするといった時に遮ったのは脱衣場の方から聞こえてた笑い声。くもり硝子の扉が開かれ、学生服の兵部が顔を出した。

「ダメだろ?ケンカしちゃ」

真木は大人しくシャワーからも二人からも髪を離した。
真木は、自分たちを拾って人間らしい生活を与えてくれた、綺麗だけれどすごく強くて優しいこの人の前では、常に良い子でいたいと思っていた。だけど、子供らしくほんのちょっとだ言い訳をしたのだった。

「……だって。紅葉が」
「ちがうもん!先に葉がやったのよ」
「え、おれ?」

兵部はにこにこと笑いながら聞いていた。上着を脱ぎながら中に声をかけた。

「僕も一緒に入っていいかな?」
「いいよー!」

一番小さな葉が元気に返事をした。このマンションに拾った3人を住まわせていたものの、どこに行くのか幾日も帰ってこなかったりすることもある兵部と一緒にすごすのはとても楽しいことだった。

この浴室は都内のマンションにしては大きく、もちろん浴槽も、子供が3人で入ってもたっぷり余裕があった。でも兵部が入るなら少しだけ窮屈になるかもしれない。

「ちょっと狭いかな?」
「そんなことないわ。真木ちゃんももっとこっち来て平気よ?」

兵部は少し考えて、浴槽に入るまえに葉を抱き上げた。そして真木の隣に腰を下ろした。これならそんなに狭くない。

「はぁー、良いお湯だねぇ」
「きょーすけジジーみたいなことゆうなよ」
「日本人は皆風呂に入るとみんなこういうんだよ。だけどだいぶ湯が減ってるのは二人のせいかな?」
「うっ……ごめんね、しょーさ」
「いいよいいよ。先週に比べれば。窓硝子全部割っちゃうんだもんなぁ」

兵部は紅葉の頭を撫でて苦笑した。確かに水かさはだいぶ減っていた。真木は湯を足すために炭素で伸ばした髪の毛でシャワーを捻り浴槽にノズルを入れた。今度はもちろんちゃんとお湯である。

「真木は良い子だね」

と兵部はびっしょり濡れてぺたんとしてしまった真木の頭も撫でた。そして、「俺は?」と目で訴えるようにじーっと見つめる、膝の上に座った葉の柔らかい癖毛にも同じようにした。目を細めて気持ちよさそうに笑う子猫のような素直なしぐさで葉は兵部に抱きついた。

紅葉は泡がいっぱい入った洗面器を宙に浮かせて言った。

「あのね、しゃぼんだまを作ってたの。少佐は出来る?」
「懐かしいね。貸してごらん」

兵部も紅葉と同じように泡でしゃぼんを作った。
だがうまく行かない。指から離れてもすぐにパチンパチンと割れてしまう。

「きょーすけ、へたー」
「……ふん。だいたい、石鹸の泡だけじゃうまく行かないよ。もっと水のりのようなものか強力な洗剤を混ぜるとかしないと……そうだ、明日作ってあげる。晴れたらベランダで、4人で遊ぼうよ」

最後の言葉は、年下の二人に比べて分別があるため(もしくは常に気を張り詰めさせているため)あまり子供らしい遊びを進んでしない真木に向けたものだった。急に柔らかい笑顔をむけられ、真木はのぼせたように真っ赤になって瞬きした。

「やだ?」
「……いえ、いやじゃない」
「じゃあ決まりだね」

誰が一番遠くまで飛ばせるか競争しよう。
兵部はそう言って微笑んだ。

 

それからは、頭を洗うことを嫌がりびーびー泣く末っ子を真木がなだめすかせて髪を洗ってやったりといつもの大騒ぎだった。兵部は騒ぐ子供達を見守り一人でだいぶ広くなった湯船に足を伸ばした。
浴槽の縁に頬杖をつきながらのんびりと口を開く。

「いつか広いところに引っ越したら、風呂も大きくしようね。温泉もいきたいなあ」
「温泉?」
「うん、泳げるくらい広くて、深いところがいい。君たち、古式泳法ってしってる?」

紅葉は、シャンプーをしたまま頭をぶんぶんと横にふり、真木は何かを言おうとしたが、ちょうど葉がサイコキネシスではじき飛ばした石鹸ですこーんと転んだところだった。



 あわ
Our time
 (お風呂の時間)



――――


our(私達の)と「あわ」をかけてみたり
ところで紅葉は子供のころからすべすべすらーっとしたスタイルの良い子だと思います^q^


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