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☆一個下にいただきもの、
☆二個下にコミック感想あります!
20巻のね、16才真木司郎をとっつかまえて両腕吊し上げて性的に制裁したい妄想が止まらないです助けてくださいこれ真木受けじゃん!最近真木受け妄想が大変です。このまえ裏で、SM入ってるんじゃないかというわりとハードな下僕真木受け(29才)書きました。良心的にここにはのっけられないんで、もしみたい方いらっしゃれば拍手からメアドなど教えてくださればお送りします。
あの16才真木の腕をつま先がつくかつかないかくらいのところに吊したい妄想がぱねぇっす。
二の腕むきむき出してるのに手は覆ってるとかほっそい腰のベルトがエロスだとかもうずっとおまけの真木さん見てはにやにやしてます。大変なことになる前に少佐が助けにくるといいよ。そんな真木兵。
時間出来たらもってきたいです。
続きはなんかいみわからんことになった、おまけ漫画の16才真木の話。
SSってほど長くないので小ネタ扱いです。
エロもなければオチもないよ!^q^
侭事(ままごと)
兵部を捕らえた張本人のバベルの女管理官に一泡吹かせるべくバベルの内部に侵入したのが一週間前。
あれほど決意を固め、妹や弟を危険に晒してまで侵入したのに、いざ無防備に眠っている彼女を前にすると、何も出来なかった。不自然なほど隙だらけだったのが逆に警戒を誘われたのも一因だったが、仮にも兵部の姉なのだ。思い出話を口にする兵部の、自分たちの知らないどこか遠くを見つめるような優しげな視線を思いだして、司郎は一瞬躊躇したのだった。
本当に彼の復讐を果たすなら、戸惑うべきではなかったのだ。
司郎はあの時のことを思い出し白い天井を睨んだ。
「ちくしょう……」
握った拳を投げだし、ごろりと寝返りを打つ。
体は疲れているはずなのに、ちっとも眠れなかった。兵部を易々と奪われ打ちひしがれたあの夏の日から、トレーニングは一度も欠かしていない。体を壊さない範囲での負荷をかけ、どんな状況でも耐えられるよう訓練している。兵部はもちろん、幼い妹と弟も守らなければならないのだ。体は怠く、足の先まで疲労物質がわだかまっているが、それが逆に体を火照らせているのも感じていた。
火照る原因はもう一つ。
司郎は、もしも今見る人がいれば暗闇でもはっきりわかるほど頬を赤らめていた。
じわりと汗さえ浮かんでいる。
年齢を考えれば仕方のない生理現象だが身近な大人といえば兵部しかいなく(その彼だって見た目だけならすでに司郎よりも年下に見えた)その手の知識は本や雑誌から得るしかなかったのだが、最近何事にも集中できないのはすべてこのせいだと言ってもよかった。、
(どうしようか……)
てきとうに自分で処理して、スッキリしてから寝るのが良いのかもしれない。
直後こそ空虚さに悩まされるかもしれないが、苛立ちも、焦燥も、無力感も、どろりと烟る残滓とともに洗い流され心地良い眠りにつけるだろう。
(気付かれないようにしないと……)
司郎は壁の向こうの気配を伺った。二人ともテレパスでもサイコメトラーでもなかったが、幼いころから一緒に育ってきた分、互いの気配には敏感だった。
司郎が16になったころから、今まで兵部も含めて4人で眠っていた子ども部屋から卒業した。
隣の部屋の大きなダブルベッドには、紅葉と葉がまだ一緒に眠っているはずだったが、それもあと数年以内で見られなくなる光景だ。少しずつ、小鳥が巣立つように景色は廻っていく。それが年を取るということでもあるし、大人になるということだった。
だが、成長したのは体ばかりで、力はまだまだ追いつかないし、精神的にも未熟だ。
だから兵部も守れなかった――と、最終的には思考がそこにいきついてしまう。最悪の堂々巡りに、行き場のない熱ばかりが腹の内にわだかまっていった。
――――
「私達って家族みたい」
ある時紅葉はしみじみとそう言った。
ホットミルクを大きなカップから飲んでいる葉を膝の上に乗せて、溢さないように見守っている紅葉だってそんなに大人ではないのに。兵部がバベルに拘束されてから、今まで以上に3人で身を寄せ合って生きてきた。他に頼る者はいない。
自分たちの力で生きて、いつか大好きな少佐を牢獄から助け出して、それから、彼の夢を叶える力になりたい。
幼い少年と少女はそんな風に決意する。
「当たり前じゃないか」
司郎は怪訝そうに顔をしかめた。
「俺たちは家族だろ」
「うーん。そうなんだけど」
紅葉が首を傾げると、揺れる長い髪が首筋に当たったのか、膝に座る葉がくすぐったそうにくしゃみをした。
たとえば、と紅葉は嬉しそうに一差し指を立てて笑う。
「葉が子どもでー。真木ちゃんがおとーさんでー」
「ああ、紅葉がおかーさんか」
子どものごっこ遊び。
お父さんごっこ。お母さんごっこ。家族ごっこ。
司郎はとっくにそんなことをする年ではなかったが、妹に付き合って話をあわせた。
「何言ってんの?少佐がお母さんよ。決まってるじゃない」
ぶはっ。と。
司郎は思わず口に含んでいた珈琲を吹きだした。
「真木ちゃん汚い」
「だってなんで少佐がお母さん?!どっちかってゆーなら父親……」
「それを私に言わせるの?適任でしょ」
紅葉は当然とばかりにしたり顔で胸を反らせた。
司郎は返答に困った。
その指摘は彼の心の奥にくすぶるわだかまりを偶然刺激したのだ。
普段は自分自身も意識していない、心の奥。
「少佐、早く帰ってくるといいよね」
「……うん」
次に会う時は、もっと強い男になっていたい。
もう子どもじゃないんだから、それにより褒めてもらいたいわけでも、認めてもらいたいわけでもない。
そもそも兵部は自分の助けなど必要としなくても充分強いし、自分達に出来ることは何もない。
だからこれはただの、子どもなりに恋する男のエゴだった。
侭事(ままごと)